監査委員を活かせない豊橋は、大丈夫か?

豊橋市で起きた契約不適切処理。
その結果、令和7年決算は不認定となりました。
決算不認定は、議会が「行政運営そのものに重大な問題がある」と判断したことを意味します。
それほど重い事態です。
内部調査で「終わらせた」行政
令和7年12月議会では、寺本市議の一般質問により、契約不適切処理の実態が細かく明らかになりました。
しかし行政側の説明は、
「内部調査は行った」「再発防止に努める」「法律上問題ない」という感じ。長坂市長、こういう案件厳しく追及してたじゃん。と、良く思います。
この姿勢に、一部の市議会議員は強い違和感を持ち、斎藤市議の緊急質問にまで発展しました。
私的には、監査委員に調査依頼を議会からし調査報告を待つでも良いと感じました。その瞬間瞬間が議会では大切なのでお気持ちもわかります。
なぜ「監査委員」を使わなかったのか
ここで、最も重要な点があります。
豊橋市は 常勤監査委員を設置している中核市 です。
監査委員とは、簡単に説明すると
- 行政内部から独立した立場で
- 内部統制を補完し
- 不適切事務の原因や構造を調査する
ために存在する人
今回の案件は、決算の不認定という部分も含めると
👉 内部調査で済ませる案件ではなく
👉 監査委員に正式に調査を依頼すべき事案
でした。
| 内部調査 | 監査委員 |
|---|---|
| 行政内部が行う | 行政から独立 |
| 自己点検 | 第三者的検証 |
| 説明責任が弱い | 議会・市民に説明可能 |
監査委員を活用できない市長の責任
にもかかわらず、市長は監査委員を活用しませんでした。
その結果、
- 市議会での混乱
- 調査特別委員会設置の議論
- 市民からの行政不信
を招いています。
これは単なる判断ミスではありません。
内部統制を補完する制度を、自ら機能不全にしている
という点で、行政運営そのものが崩れています。
結論:ガバナンス不全が露呈した
常勤監査委員を置いていながら、
- 使わない
- 任せない
- 活かせない
これは、長坂市長が行政運営を十分に把握してない、行えていない事を意味します。
監査委員は「敵」ではありません。
行政を守り、市民の信頼を守るための存在です。
「健全な行政運営」を期待できない状態と判断せざるを得ません。

