豊橋球場の移転の速やかな事業再開を求めます。

新アリーナの問題が、住民投票の結果を尊重し前に進みだし、安堵する日々。さらには、豊橋中央高校の優勝、甲子園初出場の感動に浸る中、目を疑う記事が入ってきました。

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 住民投票で賛成多数となった豊橋市の多目的屋内施設(新アリーナ)計画をめぐり、長坂尚登市長は28日の定例記者会見で、自身の初当選以来8カ月にわたり中断している工事の再開を事業者に要請したと明かした。一方、新アリーナに伴う旧豊橋球場の移転整備には「どこにどう整備するか、市民の意見を聞き検討していく」と述べ、市が前市長時代に打ちだした三河湾岸への整備方針の見直しをあらためて表明した。

 長坂市長によると、約230億円の整備運営契約を結んでいる事業者グループ「豊橋ネクストパーク」に対し、契約解除申し入れの取り下げと工事の一時中止解除を求める文書を22日付で送付。25日には市長自身がグループ代表企業のスターツコーポレーション(東京都)で同社幹部と面談し、事業再開の了承も得たという。

 ただ、再開に向けた具体的なスケジュールや工期、契約金額の変更見通しなどは「(事業者側と)今後協議していかなければならない」と答えるにとどめた。

 2024年11月の市長選で「計画中止」を訴えた長坂市長にとって、事業の再開要請は事実上の公約撤回になる。

 この点について長坂市長は会見で「支持してくださった方々の期待に沿えない結果となり申し訳なく思っている」と述べつつ、「(住民投票の)投票結果は最も尊重しなければならない」と理解を求めた。

 新アリーナの用地となる旧豊橋球場をめぐっては、市が同市神野新田町に野球場3面を整備する方針を打ち出し、24年7月策定の基本計画で概算整備費として約42億円を見込んでいた。その後の基本設計で概算費は変わったというが、市は「公表できない」(公園緑地課)との立場だ。

 長坂市長は会見で「現段階でどこに整備するか決めているわけではないので、必要に応じ、計画検討の進捗に応じて市民に示していく中で(整備費の)数字なども出していく」と述べた。

 (小山豪、坪井千隼)

12月議会にて、市議会の組替動議に対し、予算を長坂市長より発案しました。辻褄が合わなくなってきています。

球場の移転計画は、「豊橋総合スポーツ公園B地区野球場整備基本計画」として市議会の委員会でも審査されたものです。

市のホームページにはこのように記載されています。

豊橋総合スポーツ公園B地区野球場整備基本計画 ※現在、事業は停止しています。

アリーナの契約解除の協議の申し入れと共に、関連する事業として事業を停止したのは、長坂市長です。

事業停止は独断で実行し他のも関わらず、また、新アリーナに伴う旧豊橋球場の移転整備には「どこにどう整備するか、市民の意見を聞き検討していく」とのコメント。

アリーナの住民投票の結果とは、別物に仕立て上げ、改めて市民を分断するような行動と、予算がさらに増える可能性がある行動は慎んでいただきたいです。

3月11日の宍戸議員に対する市の答弁です。(会議録より)

◎石原幸治公園緑地課長 

 野球場の整備をすることとなった場合ですが、現在、基本計画の策定と基本設計は完了しております。今後、工事発注に必要な実施設計と用地取得を行った後に工事に着手することとなります。

 その際、工事を早急に着手できるよう、土砂の受入れや作業ヤードの整備など、準備工については事前に進めていきたいと考えております。

基本計画と基本設計は、完了している。

この答弁を踏まえると、長坂市長の発言は、委員会での答弁を覆すゼロベース宣言です。

市民の意見を聞き検討していくとあります。

要望書を受ける取ることは、とても重要なものと受け止めて頂きたいです。

基本計画・基本設計は、完了してます。この計画と設計には当然に、津波などの防災や港湾の視点も持ち、盛り土を何メートルして施工するなど踏まえて完了しています。

国も一度は、補助金決定した事業であるということは、この計画は大丈夫ですよと。お墨付きを頂いています。

仮に、盛り土を高くするなら安全性がより高まる、過去の長坂議員としての答弁に対する担保のために、この発言をしたとするなら残念です。

長坂議員は、公共施設等総合管理方針についても触れています。その点の部分に、個人の考えとして懸念を抱いているのだとしたら、組替動議、住民投票などが決まった時点で、あらゆるケースを想定しておくべきだったと感じます。

市長の決断の一つ一つが全て後手であるため市民が損をする環境だけは避けてもらうことを願います。