総務・建設消防委員会・連合審査会のアリーナ中間報告を受けて

多目的屋内施設の整備等について
(1)多目的屋内施設整備基本計画(案)中間報告
(2)豊橋公園における特別用途地区について
(3)野球場の再編(案)について

上記の3つの資料に基づき審議

当日の委員会資料はこちら
https://www.city.toyohashi.lg.jp/40673.htm

パブリックコメントは6月12日月曜日~7月11日火曜日まで
https://www.city.toyohashi.lg.jp/53598.htm

委員会YouTubeはこちら
https://www.youtube.com/live/1v_ix3TW3V0?feature=share

ここからは議長としてではなく、あくまで 豊橋市議会議員 近藤ひさよし 個人の意見です

ぶっちゃけ、資料の精度は低い

また、答弁に対してももう少し欲しいと感じる部分が多くありました

私的には、現在は中間報告なので最終報告までにしっかりと議員の質疑とパブリックコメントを踏まえ、しっかりと実行できる基本計画にすること強く求める

アリーナに関する市の答弁、現在の方向性を概略でまとめたものを参考にもしてください

アリーナの計画は当初よりありました

当初、私たちは第二アリーナと表現
豊橋総合体育館の過密化がスタート

時代の流れや、社会変動により計画が二転三転してきたと思う

人口は徐々に減少していく。今回のアリーナは建設後60年以上利用する計画。現在は飽和状態。今回の総合体育館も大規模改修後、30年以上は利用する。

人口が減少していくカーブの中で、将来総合体育館は廃止し、アリーナ一つに集約していくことになるだろう

大きな目で、今回の委員会資料からできる限りのデータを見える化して一人の議員として、個人の考え方を記載したいと思う

前回の委員会での質疑で議論になった部分も、自分なりに意見を付け加えます

少し長くことをお許しいただきたい

今回の予定イメージ配置図

アリーナ単体での視点はまちづくりの大きな目線からすると予算感とかが分からなくなるので

多目的屋内施設(武道場含む建物全体)(以下、アリーナ)、こども未来館ここにこ(以下、ここにこ)、穂の国とよはし芸術劇場(以下、プラット)を予算の参考に比較して僕なりの考えを書いていきます

〇想定決算(単年度)(アリーナのみ※テニスコートとかは含まない、)、ここにこ、プラットは令和3年度決算より計算して表にした

※公共施設のコスト等は、豊橋公共施設白書から見ることができます

https://www.city.toyohashi.lg.jp/34019.htm

※アリーナの建設整備費のうち、補助対象経費を10,000,000千円と仮定すると、見込まれる補助額は1,000,000~5,000,000千円と想定

まずは、アリーナは国の補助を50億しっかりと獲得することは必須条件だ

この点は、根本代議士がしっかり頑張ってくれることだろう

可能であれば、県の支援も1~2割もらいたいところだ。この点も、丹羽県議、杉浦県議、中村県議に期待するところだ

これによって、市の財政負担は大きく変わる。今回は、国の補助金メニューもあることから国の50億を獲得する想定で計算をした

物価高騰や、当初のアリーナの中に武道場、弓道、トレーニングルーム、多目的室も含めて150億という予算規模は冷静に計算して比較的、抑えられている予算だと思う

サブアリーナの併設があるが主にここは、市民利用になる。その場合、地区体育館の廃止は僕なら避けられないと思う。どの地区体育館を廃止するのかは別として、今ある地区体育館よりエアコン設置など利用価値の高いサブアリーナになることは必須

サブアリーナの利用イメージ

地区体育館が仮に1つ廃止された場合、大規模改修で予定していた費用、管理費の減少、土地建物の売却益など財政上の、豊橋市が受けるメリットは、令和7年度の第三次施設廃止計画のタイミングで決めるなどと、ぬるいことを言わずに今の時点で算出して市民への説明や、理解を得る努力をするべきであろう。民間なら当たり前の速度間や丁寧さだと思う

次に、建設費に対する年間の各施設の負担比較

ちなみに、アリーナは30年にて計算。ここにこは、起債8億を20年、プラットは市債15年。私ならアリーナ事業規模が大きいので30年が妥当と設定して計算。

建設部分だけで市の負担が年3億を超えるのは、ここだけを見ると多く感じます。それでは、1年の市の維持管理運営費の負担はどうなのか比較表を見てみます

通年での維持管理費は、アリーナは想定するBTコンセッション方式で契約を進めると、5900万。答弁では、会場利用などは、提案も受けてないため想定できる最低で計算をした市の負担になっている。ここにこ、2億2976万の市の負担。プラットは、1億4649万2千円の負担。
金額的には、BTコンセッション方式によれば抑えられる提案と読み解ける。ただし、ロスシェア(契約した金額を下回った場合の保証支出)、プロフィットシェア(金額を上回った場合のロイヤリティー収入)この2つの項目については最新の注意が必要だ。

事業手法として、BTO手法を想定した場合の収支予測であり、コンセッション方式を導入することで、民間事業者のさらなる経営努力によりサービス購入費の圧縮が期待されることは、申し添えておきたい。

プラス武道場の指定管理料もマイナスになります。武道場の指定管理料は年600万円程度です。5900万の負担から600万は減り、5300万の負担になると考えられます。

武道場の

上記、2つの建設に対する市の負担、運営に関する市の負担を足したものが下記の表

※SPCとは、公共より選ばれたコンソーシアムが公共との事業契約を結び選定事業を実施するために設立する特定事業実施会社で 特別目的会社です。SPCは、選定事業者が決定するまでは存在しません。SPCはSPCを設立したコンソーシアムの各企業と業務ごとに業務契約をして当該事業の実施に当たります。また、SPCは特定事業のみ実施するための会社で 他の事業(仕事)は行ないません。

参考までに、建物の面積を記載しておきます

メインアリーナのプロスポーツ、ライブなど利用のイメージ

市民利用の広域的なスポーツ利用のイメージ

最後に指定管理者の収支を比較したい

指定管理者の部分は、アリーナに関してはあくまで見込みです。事業者の経営努力、自主事業などでプラスなる可能性は大きいとも考えます。この点も踏まえ、募集した場合に魅力的な事業として民間事業者が手を挙げてもらえるのか・・・。ここは、大事な部分です。

昨今、提案者ゼロなどの報道もあります。ひとつでも多くの事業者が募集したいと思ってもらえる基本計画の最終報告になるよう行政側には強く求めたい

今後の整備スケジュール案

委員会の議論から行政に強くもとめるものは
〇各単体で建設を進めた場合、現状の計画で進めた場合よりいくらコストが増えるのか。今回、一体的に計画を進めることによる財政的メリットはどの程度なのか。これは、説明責任がある。例えば、単体積み上げだと、250億かかるが、一体でやることで30億財政負担が減るのであれば、計画推進の一助になるだろう

〇野球場を総合スポーツ公園に移す点での、津波などの対応の説明。この部分は、しっかりとあらゆる想定をし、現状の対策のみでなく、災害時の避難などで想定される不足部分を補う。ソフトハードの検証をしていくこと。野球場もそうだが、既存の総合スポーツ公園のキャパから3000人、利用が増えた場合を想定した点を検証することが重要。

野球場移転に関しては、球場利用関係団体9団体(豊橋野球協会、豊橋ソフトボール協会、豊橋少年軟式野球連盟、豊橋中学軟式野球連盟、NPO法人全日本軟式野球協議会、豊橋サンデーベースボールクラブ、愛知県高等学校野球連盟、豊橋東リトルシニア、(公財)日本少年野球連盟愛知県東支部)より出された下記の4つの重点要望(要点表記にしてあります)は特に対応を強く求めたい

・現状の規模・機能を最低限維持できる十分の広さ確保。駐車場、球場外へのボールの飛び出しなど周辺への配慮した整備
・各種大会の開催、利用者の利便性の向上のためメイン球場と合わせて複数のサブグランドの整備
・豊橋球場解体、新設建設工事の利用できない期間への配慮のため可能な限り工期を短縮
・新球場整備にはプレイ環境の充実のため、競技団体と十分に意見交換をすること

球場の移転先の予定図

野球場移転想定スケジュール

また、駐車場など含めて数があればいいという問題でもないと思う。それを補うだけのアイデアを常に創造していきたい。競輪場の駐車場を使っての、シャトルバスもひとつのアイデア。まちなかのイベントや、運動公園など郊外のイベントを連携して目的のアリーナ時間との時差をつくるアイデアや。公園内でも1日楽しめるイベントでのなど、この資料から見えてこない部分をたくさんある。以前は、アリーナを核としたまちづくり計画など一緒に、議論を深められるものもあった。その点は、不足している自覚をもって行政側は丁寧な説明を心がけてもらいたい

上記の点をふまえ今のところ賛成です。(※記載したことは対応してください。)

最後に、委員会での意見、パブリックコメントを踏まえ、豊橋の発展に繋がるより良い議論ができる基本計画の最終報告になるように期待します

余談ですが、さすがにこのアリーナのパースはダサすぎるな・・・。今の時点ではいいが。しっかり景観考えてほしいわ。夢がなさすぎる


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