豊橋商工会議所が、突然の契約解除に怒ってもおかしくない理由。

豊橋商工会議所の神野会頭の発言が、話題になってます。
豊橋市長の新アリーナ中止方針 「まちの社会的信頼損ねる」 神野商議所会頭が警鐘(東愛知新聞R7.1.10)
選挙、新アリーナだけに焦点をあてた記事だと、偏って見える。
豊橋商工会議所は、令和6年度豊橋商工会議所事業計画 〔令和6年4月1日~令和7年3月31日〕を掲げている。
議会も豊橋市の発展のため、商工会議所の掲げる事業計画を理解して共に発展するため、豊橋市議会と豊橋商工会議所の意見交換会を年に1回開催してきた。
当然、長坂市長も参加していたことは、内容に入る前に記載しておきます。

⚫ 名豊道路全通や新アリーナ整備による交流人口拡大を見据えた、観光まちづくりやMICE戦略の取り組みが必要。
しっかりと記載!!
基本方針の中には、東三河経済圏の活性化と豊橋の産業発展が表裏一体との認識に立ち、事業運営に広域連携の牽引役としての視座を持つ。
そうなんです、東三河はひとつ。そのリーダーは豊橋市なのです。
3Pと4Pを見る。


3ページには
4)観光・コンベンション振興
①旅行者ニーズを捉えた炎の祭典の開催
②交流人口拡大による消費や投資を呼び込むMICE戦略の取り組み
アリーナには、このMICEの担える施設として期待もある。

更に、一般社団法人 豊橋観光コンベンション協会も、一緒になってMICE戦略を考える。
協会の会長は、佐藤元英(豊橋商工会議所副会頭)※商工会議所と市との連携を期待されるので、副会頭が会長なのです。
活動指針、事業内容もMICEに当然精通している。

4ページには
2)魅力ある地域づくり、まちづくりの実現
①都心居住増や新アリーナ整備を踏まえた中心市街地・公共交通・公共
駐車場等の魅力創造
②2050年カーボンニュートラルを見据えた脱炭素経営の普及啓発
③背後圏の産業構造変化や地域エネルギー政策、港湾間ネットワーク形
成、官民一体の運営体制を反映した次期三河港港湾計画の策定実現
④二川・湖西地区県境域における渋滞解消、広域防災対策への取り組み
①には、アリーナはど真ん中で記載。更には、主な取り組みとして
○ 「豊橋まちなか未来ビジョン」実現への協働 と、思いっきり書いてある。
豊橋まちなか未来ビジョンにそって、駅前大通りの将来像実現に向けて、歩行環境の向上に焦点を当てた短期的整備の計画を令和6年2月に作成しておる。
駅前大通りの短期的整備に関する基本計画(pdf 3535KB)
余談だが、私の公約の屋台街は、昔ながらの屋台というよりは街並みに合わせたおしゃれな屋台をこの中に組み込む予定だった。
アリーナを建設。そこまでの、街路の整備についても国の支援も絡めて豊橋市と商工会議所は同じ方向を見て進めている状況であることが、わかる。
次は、道路である。
ここに記載がある道路の政策だけではなく常に商工会議所は道路インフラへの要望を長期間継続して実施している。
例えば、浜松湖西豊橋道路建設促進期成同盟会がある。会長は、神野吾郎豊橋商工会議所会頭。会員には豊橋市もいるのだ。
道路の早期整備を国に要望もしている。

※写真はホームページより引用
豊橋市が掲げるアリーナ計画も道路推進計画も、豊橋商工会議所が掲げる事業計画の中のアリーナ・道路についても豊橋の発展のために連携してきた。
この経緯の中で、説明も相談もなく一方的に契約を解除することは、近隣市町村と取り組んできた経緯も含め、商工会議所の会頭として一言物申すのは当たり前だ。
更には、2025年豊橋まつりの開催も心配される。

豊橋まつり振興会により開催。
会長は、豊橋市長。その他の役員には豊橋商工会議所のメンバーもいる。
昨年度の豊橋まつり振興会への市の補助は550万円。近年は、物価も上がり開催するには、商工会議所の協力・協賛が無くては厳しいであろう。
今年の豊橋まつりの開催は、できるのか?この点も、注視していきたい。
まちづくりには良い距離感を、政治と経済が持ち、お互いを尊重しながら進めてきた。この事を、無視してはいけない。一人では何もできない。
次回は、
民間社会ではありえない、長坂市長の思惑は時間切れ狙いか?
OR
1本化?組織割れ?候補選考から推薦決定、市長選挙の投票日までを語る。
OR
僕が、新アリーナの下請けならむっちゃ不安です。
OR
政策金利引き上げ・・・。豊橋の中小企業への影響は?