愛知15区、表の数字では見えない“本当の争点”――喫茶店の空気が票を動かす

次の愛知15区(豊橋・田原)は、数字の勝負に見えて、実は「空気」と「出口」の勝負です。
出口とは何か。公明票(目安1.5万票)の行き先です。
そして空気とは何か。喫茶店・飲食店・職場・地域の集まりで繰り返される“政治とカネ疲れ”です。

ここでは前回の確定得票を土台に、あなたが提示した前提条件で「票の移動」を可視化し、最後に“刺さる論点”として公明の立党精神と県連レベルのバーター(相互支援)可能性まで含めて整理します。
※以下は、私のシミュレーション(仮説)であり、世論調査ではありません。

まず前回(2024衆院)の“確定数字”を押さえる

2024年衆院選・愛知15区の小選挙区得票は以下でした。

参院比例(2025)が示す“地力”が、今回の読みを変える

参院比例は「候補者」よりも「党の厚み」が出ます。豊橋市の参院比例の政党別得票は、市の開票結果PDFで確認できます。 豊橋市公式情報+1
田原市も、結果の掲載(選挙区速報)や広報記事で確認できます。 田原市公式サイト+1

この「比例の厚み」があるから、今回“参政新人”を計算に入れた途端に、愛知15区は一気に団子に見えるようになります。

今回シミュレーションの前提

候補予定:自民・根本/維新・関/立憲・小山/れいわ・辻/自民(無所属?)・山本左近/参政新人

票の動き(仮説)

  • 公明票:15,000票(今回は支援先が読めないので未配分)
  • 根本:前回票から
    • 公明上乗せ分 −15,000(未配分へ)
    • 山本左近出馬で −25,000
  • 山本左近:基礎票 20,000
  • 関・小山:前回票から 各−10,000
    • 減った10,000は 5,000ずつ「山本左近」「参政新人」へ

ここで~考察~近藤が読み解く

関・小山の 各−10,000は、「人気が落ちる」という話ではなく、前回の根本に対する“裏金・統一教会などへの批判票”が、受け皿として関・小山に上乗せされた可能性を踏まえた仮説です。
2024衆院選は「政治とカネ」が大きな争点として扱われた経緯があります。 選挙ドットコム
次回、受け皿が関・小山“だけ”ではなく、山本左近(無所属の可能性)や参政新人へ分散すれば、その“上乗せ分”が剥がれても不思議ではない

票の移動を可視化(公明15,000票は未配分)

根本票は「公明分」を先に外して考える

根本(71,012)から

  • 公明分:−15,000(未配分)
  • 追加で:−25,000(保守分裂)
    → 根本の“素の想定”は 31,012(仮) 日本テレビ

次回想定得票(仮)

  • 根本:31,012
  • 山本左近:20,000+(関→5,000)+(小山→5,000)=30,000
  • 関:34,945
  • 小山:32,837
  • 辻:17,529
  • 参政新人:30,441(※比例地力の仮置き+流入)
  • 共産:7,220
  • 未配分:公明 15,000

「週刊文春C+/C-」の直近の選挙情勢は?

週刊文春の情勢表記では、根本がC+、関と小山がC-とされている。C帯は“安泰”ではなく、勝っても負けてもおかしくない接戦ゾーンで、C+は「やや優勢」、C-は「やや劣勢」という僅差の階層として説明されることがある。
ここが重要で、山本左近や参政新人という“新しい受け皿”が仮に存在しなくても、根本が安全圏にいないという読みが成立する。

公明票の出口:維新にまとまる可能性は“限りなく低い”

公明票の行方で維新が挙がることがありますが、私は現実味が薄いと見ます。
理由は、大阪を中心に維新と公明が競合し、緊張関係が続いてきた構図があるからです。

その上で、もし山本左近が無所属で出馬し、現場で

  • 小選挙区=山本
  • 比例=公明

が成立するなら、公明側の合理性は高い。小選挙区で勝ちに行きつつ比例票を最大化できるからです。

ただし…県連レベルの“バーター”が裏で動く可能性はある

ここは綺麗事では済まない話です。

実際、愛知16区では「公明候補に自民推薦」という枠組みが報じられており、両党が選挙区ごとに協力関係を組み立ててきたことが読み取れます。 選挙ウォッチ+1

この前例がある以上、県連レベルで
「愛知16区で自民が公明候補を支援する」ことをバーターに、
「愛知15区で公明の自民支援が浮上する」
——というシナリオ自体は、可能性としては否定できません。

ただ、ここが今回いちばん刺さる論点です。
こうした“裏側の取引”に、有権者がうんざりしている。
喫茶店や飲食店、職場の雑談で出るのは政策論よりも、「どうせ裏で話が付いてるんでしょ」という疲労感です。支持・不支持を超えて、政治全体への“冷め”が積み上がっている。この空気が、最後に票を動かします。

公明が根本支援に戻りにくい理由は「効率」ではなく“立党精神”だ

ここも、効率論より本質論です。

公明党は結党以来、「大衆とともに」を立党精神として掲げてきました。 公明党+2公明党+2
この原点は、「与党でも野党でも、生活現場の側に立つ」という自己規定です。 公明党

だからこそ、政治とカネへの不信が残る局面で“元の形に戻る支援”をすれば、
「結局は補完勢力に戻るのか」と受け取られ、公明の自立や存在意義そのものが揺らぐ。これは、公明が自ら立党精神を薄めるリスクになります。

「喫茶店の空気」は数字に出ない。でも、今回は外せない

政治とカネへの不信は、街頭演説よりも、日常会話として残ります。
喫茶店、飲食店、職場の休憩室、地域の集まりで、同じ話題が繰り返される。しかも若者だけではなく高齢者も含めて。
これは統計ではありません。ただ、違う場所で同じ論点が何度も出るなら、投票行動の土壌としての信憑性は上がる。今回それを軽視すると、最後の最後に足元をすくわれます。

最後に:近藤ひさよしと後援会は“まだ決めていない”

最後に明記します。
近藤ひさよし、そして地域後援会・企業後援会がどの候補者を支援するかは、人間性・政策と地域の将来像を基準に、改めて後援会で協議をし判断するため、現時点では決めていません。