豊橋市図書館【渋沢栄一】 #豊橋 #図書館 

豊橋市議会議員 近藤ひさよし です

嵐の櫻井翔さんと相葉雅紀さんがそれぞれ結婚を発表されました。おめでとうございます。2人同時に発表とは驚きですね。一般の方とのお付き合いはアイドルとして大変だったことでしょう。お幸せに!

今回は、図書館学芸員の研究成果と渋沢栄一旧蔵の図書 についてです。

図書館学芸員の研究成果がNHK 大河ドラマに使われました!

 NHK大河ドラマ「青天を衝け」の28 話、29 話(9月19 日・26 日放送)に、図書館の岡村龍男学芸員の研究成果が使われました。番組オープニングのテロップでは資料提供者(時代考証の一環)として紹介されました。

※大河ドラマの資料提供とは?
ドラマの台本について、その時代には無い言葉が使用されていないか、実際にはその
場にいなかった人物が登場していないかなどをチェックするとともに、劇中に登場す
る手紙の文面や小道具の種類などをアドバイスする作業です。


ポイント1 膨大な地域資料から静岡の町の様子を復元

 今まで、静岡藩時代(明治初年)の渋沢栄一については、専門書であっても渋沢の自伝というべき『雨夜譚』(あまよがたり)の記述に依拠する形で語られてきました。
 岡村学芸員は明治維新期の渋沢に関係する静岡の古文書を再検討し、明治元年末から2年にかけての渋沢の活動実態について明らかにしました。
今年4月、大河ドラマ制作チームから依頼を受け、研究成果を提供しました。成果は、「青天を衝け」28 話・29 話のストーリーや、劇中に使用された小道具のデザインに反映されました。

ポイント2 大河ドラマで取り上げられた研究成果の一例

〈渋沢栄一の片腕 駿府茶問屋の萩原四郎兵衛(はぎわらしろうべえ)が登場〉
 ドラマでは田中要次さんが演じた駿府茶問屋の萩原四郎兵衛を、ストーリー上に欠かせない人物として登場させました。萩原は、静岡における渋沢栄一の片腕というべき人物で、渋沢の事績とされていることも、実はかなりの部分は萩原が渋沢以前に計画していたものでした。ドラマでは、萩原が駿府にとってはよそ者である渋沢の実力を認めて受け入れ、武士と商人による商法会所を共同で運営している様子が描かれていました。

【関連項目】渋沢栄一と静岡に関する研究をまとめた書籍を出版しました
書名:『渋沢栄一と静岡 改革の軌跡をたどる』
著者:岡村龍男(豊橋市図書館学芸員)
発行日:令和3年9月22 日

 

図書館の蔵書から、渋沢栄一旧蔵の図書が見つかりました

 豊橋市図書館の蔵書から、渋沢栄一旧蔵の図書を示す「青淵文庫」の蔵書票(縦39mm×横28mm)が貼られた和装本が見つかりました。渋沢栄一の旧蔵書が東京都へ寄贈されるまでに、何らかの理由で流出したと思われるものを豊橋市が購入したものです。

入手経緯と図書の概要

 該当の図書は大正14 年(1925)発行の『類聚古集(復刻版)』全25 冊です。豊
橋市図書館が、昭和26 年(1951)2月1日に東京の書店琳琅閣りんろうかくから2,500 円で購入しました。今回、図書館の和装本登録作業中に発見され、「青淵文庫」の蔵書票については、渋沢史料館(東京都)の確認を受けました。
 ※『類聚古集』…原本は、平安時代末期に歌人の藤原敦隆が『万葉集』を編集したも
の(国宝)。今回発見された『類聚古集』(復刻版)は、明治から昭和にかけて活躍
した歌人・国文学者の佐々木信綱が編集したもの。
 ※昭和26 年の物価:大卒事務職初任給5,500 円、映画館100 円、ラーメン25 円

渋沢栄一の文庫「青淵文庫」について

「青淵文庫」の図書は、渋沢栄一が創始した文庫の名称です。関東大震災でほとんどが失われましたが、渋沢の孫の敬三が意志を継いで収集しました。文庫の図書は昭和38年に東京都立図書館へ寄贈されました(『東京都立日比谷図書館蔵青淵論語文庫目録』東京都立日比谷図書館編、1965)。今回発見された書籍は、(公財)渋沢栄一記念財団の前身である渋沢青淵記念財団竜門社から都に寄贈される過程で、何らかの理由で流出してしまったものを、豊橋市が購入したと考えられます。渋沢史料館によると、今でも「青淵文庫」の蔵書印がある図書が、時々古本屋で見つかるそうです。青淵文庫の図書票のある図書は、他にも紙の博物館(東京都北区)が所蔵しています。

ではまた!

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